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世迷言、コードとバイクの傍ら

台湾有事とミサイル部隊展開への反対派について

台湾有事を含む安全保障を理由として、沖縄にミサイル部隊展開を日本政府が行ってる。
それについて考えてみた。(自分はテレビも新聞もない生活だから情報が古いかも)

ミサイル部隊展開は必要か

先に結論意見として、ミサイル部隊展開については必要。
理由は安全保障。

反対派の人たちの意見

①Q. ミサイル部隊展開すると攻撃目標にされる可能性がある
②Q. 部隊展開に伴う拠点により生活環境に変化が出る
③Q. 台湾という他国の問題にわざわざ介入しないでほしい

要するに戦争に巻き込まれるのが嫌だという事かな。(もっともだ)

反対派意見に対する自分の考え

①A. もちろん攻撃目標になりえるので、政府は脱出政策を打ち出してる(というか引越の自由は元からある)
②A. 生活環境への変化はあるが、それは今回の事象に限らず人生にはつきもの
また騒音などであれば自分は習志野で育ったのでお昼ごろにはヘリコプターや空砲の音が響き渡り、空から落下傘部隊が降ってたが必要なことだと理解してる。
③A. 台湾は他国だが対岸の火事扱いできる立地条件ではない。(下記に続く)

反対意見に対する自分の考え③について詳しく

戦争状態の場合

立地条件から対岸の火事としてスルー出来る規模ではないのが問題。
台湾が中国共産党の軍隊と武力衝突になった場合、日本の輸送ルートや経済水域にも影響が出る。
壊れた兵器や死体などにより海洋汚染が発生する。
当然だが台湾の一般市民は何とか逃げようとするので、非正規亡命も行う。
一言で言うと日本にとってデメリットが大きい。

戦争終結後の場合

日米介入の有無により結果が変わる可能性があるが、中国共産党が台湾を掌握した場合で考える。
中国共産党にとっての太平洋最前線になるので軍事基地が配置される。
北京から遠いので環境汚染リスクが後回しにされやすい立地と言える。
日本近郊にある未採掘海底資源への探索。
中国漁船との漁業エリアに対する衝突が発生する。
海洋汚染が進む。

結論として対岸の火事としてスルー出来ない。
結局のところ、日本にとっては一貫して迷惑な戦争になる。

結論であるミサイル部隊展開賛成である理由を詳しく

ここまでの話を踏まえて、ミサイル部隊展開に賛成である理由を書く。
まず高市氏の例の存立危機事態の発言に中国共産党が強く反発してる事を考えると、中国共産党にとって都合が悪いから故と言える。
何の都合が悪いのかといえば、もちろん台湾掌握作戦成功の支障をきたすという事。
つまり日本が介入してくるかもという行動は、台湾掌握作戦コストが上昇するという事になる。
自分としては戦争をされると迷惑なので、中国共産党が作戦開始するのを邪魔するのはメリットがある。
なので中国共産党にとって邪魔であるミサイル部隊展開に賛成する。

沖縄にいる反対派の人たちの気持ち

恐らく現地の沖縄の島は、景色も海も綺麗でゆったりとした時間が流れている場所なんだと思う。
そして、そこに住んでいる人たちにとっての故郷でもある。
さらに言えばWW2での米軍攻撃による記憶(記録)もある。
ミサイルという軍事兵器が嫌なのは当然だと思う。

南西諸島はのどかな田舎なのか

ここで問題になってる南西諸島がどんな状態なのか考えたい。
現地に立ち、周囲を見渡せばのどかな田舎だと思う。
きっと海も凄く綺麗なんだろう。

しかし歴史とgoogle mapを起動すると、のどかな田舎なのか疑問が浮かぶ。

中国共産党が台湾掌握を考えたのはいつなのか

ここで歴史を振り返ってみる。(国により解釈は違うが自分の理解で進める)
まず中国が清であった時代まで遡る。
1,895年に下関条約において、清から日本は台湾を入手した。

時代が進む。
WW2、大日本帝国は敗戦した。
この敗戦で日本は台湾を放棄した。(誰に返却したかは有耶無耶)
この当時の中国は中華民国だった。
なので歴史上では中華民国が台湾を接収した事になってる。

さらに時代が進む。
1949年に中国で国共内戦が発生、政権を持っていた国民党は中国共産党に追いやられて台湾に移動する。
ここで重要なのは国民党は首都を台湾に移した主張している。

またさらに時代が進む。
現在に至るまで中国大陸を中国共産党が実効支配、台湾を国民党が支配している。
中国国内において正式な文章で新政府樹立、政権移行は行われていない。
しかし国連に中国共産党による中国が登録されている通り、実効支配の果てに中国共産党が新政府樹立した形になってる。

※※※自分の解釈※※※
ここで大事なのはそれより古くから存在する中華民国の国民党は台湾を、ずっと支配しているという点。
素人意見だが実効支配が理由で新政府樹立ができるなら、国民党にも権限はあると考えられる。
※※※※※※※

自分の解釈を抜きにしても台湾にある国民党系中国、中華民国は政権放棄をしていない。
つまり中国は内戦状態であり、中国共産党という革命軍の闘争は途中段階にあると考えられる。
そして中華民国も反乱鎮圧の途中段階にある。
なので中華民国は台湾としての独立宣言はしていない。
台湾として独立宣言をすると中国政府としての立場を放棄することになるため。

2パターンの状態が同居してる

歴史の話が長くなったが、大事なのは2パターンの状態が同居してるという点。

中国共産党から見た場合

中国共産党支配による中国は国連に登録されているので、国際的に正式な中国と言える。
台湾は日本から中国に返ってきた島なので、台湾は中国の領土であると主張する。
党の方針として中国は1つなので、中華民国は認めない。
※ここで大事なのは1つの中国というルールは国際法上には存在しない。2個でもいい。

国民党から見た場合

中国共産党による革命で首都を移動せざるを得なかった。
しかし政権放棄はしていなので、中華民国は存在してる。
不当に中国大陸を支配されている状況である。

2つの視点を合わせて考える

中国共産党と国民党の2つの視点を合わせて考えると、中国は革命運動による内戦状態(国民党意見)であり、分裂(中国共産党意見)している状態であると言える。

日本から見るとどうなるか

中国が2つなのか、内戦状態なのか。
そんなことは日本から見ればどうでもいい事でもある。

もう一つのお隣さんである朝鮮も2つ、珍しくもない。
ドイツも昔は2つだった。

内戦だろうと革命運動だろうと実効支配だろうと、中国の問題であり日本には関係ない。
中国共産党も内政干渉するなとよく言ってるが、もっともな話だと思う。

しかし内政干渉は良くないからスルーでいいのかというと、そうでもない。
理由は立地と規模と方法が良くない。

立地

中国大陸と台湾が存在する海域は日本の海域に面してる。
海は繋がっているので輸送や資源の問題に影響が出る。

規模と方法

国民党はそれなりだとして、中国共産党の力は世界でも強い。
そして規模も大きい。
それが軍事力を使用して内戦、内政問題を解消しようとしてる。
影響が大きすぎる。
話し合いで決まるならまだしも、そうはならない。(それでも結果によって困るんだが)

つまり、干渉しない事と無関係は同義ではないとなる。

南西諸島についての結論

歴史と現代の状態から結論を考えてみる。
台湾有事は中国共産党設立時から主張が変わっていないため、当時から存在する問題と言える。

そして、設立時から今にいたるまでのどのタイミングでも日本にとっては迷惑な戦争になる。
中国共産党にとって台湾有事は達成するべきタスクでもある。
なので、ミサイル部隊展開による緊張の高まりによる台湾有事発生という考えではなく、台湾有事は始まってると言える。
言ってみれば冷戦状態であり、作戦開始可能になった時に目に見えて事が起きる。

ここから言えるのは、南西諸島内の眼前に広がる景色はのどかな田舎だが、
Google Mapで眺めれば浮かび上がる通り、冷戦状態の最前線でもある。

メタファーとして言えば平和な田舎ではなく、今日も流れ弾が飛んでこなかった日が何十年も達成中と言える。

じゃあどうすればいいのか

中国の内政の問題に巻き込まれて流れ弾というミサイルを食らいたくない。
もっともな主張だと思う。

でも1949年から計画を立てた台湾掌握を諦めると思うのは楽観的すぎる。
発生するかしないかではなく、今か今じゃないかという話でしかない。

また反対運動の成否と弾やミサイルが飛んでくるかは同義でもない。
立地から考えて、飛んでくる時は飛んでくる。

日本政府としても譲れない話でもある。

そんな反対運動に時間を割くなら、自分の人生を生きる事を楽しんだ方が良いと思う。
政府規模の話は個人の努力じゃどうにもならない。

結論は最初に書いた通り、ミサイル部隊展開に賛成だが反対派の人たちを非難する気もない。
途中で書いた通り故郷だし、大切な場所だと思う。

でもどうにもならない事もあるし、今回がそれだった。
自分が沖縄に住んでたらと仮定した場合、自分の幸せ第一で考える選択肢もあるかなと思った。

※最後に個人的感情だが、震災時の対応など台湾には恩があるのも忘れたくない。

追求: 

ごめん、震災時の件だけど、いま確認したら中華人民共和国からの支援もあった。(ほんとに知らなかった)

静寂の最適解<>倫理

彼は道を歩いている。
本日出所したばかりだ。

数年前にベビーシッターをしていた際、クライアントから子供を静かにさせといてねと言われた。
そこで静かにさせるために殺害をした。

これでクライアントは永遠に同じ問題に悩むことはないだろうと思ったのだ。 

静かにさせる方法は複数あったが、技術的難易度や手間がかかる。
それにせっかく成功しても再び静かではなくなる。
最適解のはずだ。

しかし彼の完璧さは受け入れられなかった。
クライアントが帰宅してからは大騒ぎだ。
通報、とんとん拍子で刑務所送り。

たった今、男の歩いてる通りの横を速度超過と思われる車が走り去っていった。
強い風が彼の頬に吹き荒ぶ。

男は自分は刑務所送りなのに、速度超過の運転手はそうではない事が面白かった。
思えば少年時代に学校に行きたくないと友人が言っていた。

明日、隕石が学校を貫けばいいのにと。
男の倫理観と旧友の倫理観、いったい何が違うのか。
どちらも最適解だ。

男には、今もまだ分からない。

 

安楽死の是非について

好きな漫画が完結した。
最終巻に安楽死の是非が記載されていた。
答えは出ない結末だった。
何の漫画なのか気になる場合は勝手に見つけてほしい。
なので本のタイトルを秘密にした感想文を書く事にする。

安楽死反対の面白いと思った意見

安楽死は殺人。
スイスのように自死する本人が実行する場合でも、理屈の上で幇助かは関係ない。
尊厳死と呼ばれるが、尊厳などと人間ごときが傲慢だ。
人間も生き物の一部で自然死であるべき。

この意見が面白いと思った。
たしかに殺人である以上は良くないし、自分も人は動物だと思う。
なるほど意味は分かると思った。
まーとは言え、自分は死刑制度には賛成だから殺人だから良くないという理屈はあまり賛同していない部分もある。
死刑制度については自分に有害なものを放置はできないという利己的な理由。
削除していいならしたくもなる。

安楽死賛成の面白いと思った意見

耐え難い苦痛に耐えきれない人を止められない。
それが自分自身本人(賛成派の人)だとしても同じ。

まーそれはそうだろう。
思いつく限りの苦痛を自分が受け続けた時に、それに耐えられる自信は無い。

安楽死反対の面白いと思った意見②

エゴだが大切な人に死んでほしくなかった。
それもそう。
エゴかどうかなんてどうでもいいし、意見として納得。

自分でも考えてみた

制度としては賛成する。
賛成の場合は自死を選択するのかしないのかという選択肢になる。
反対と言った場合は選択できないという事になる。
耐え難い苦痛を受けるのが自分であれ他人であれ、選択できることは重要。
苦痛の中で自死を求める人から選択肢を奪う権利が自分にあると思えない。

特定のケースに置いて感情を理由に反対する。
自分にとって大切な人が苦痛にのたうち回っていようと、自分はその人に死んでほしくないから反対する。
それがどれほどの苦痛であっても。
その人が消える事が自分にとって苦痛だから。
しかしその人が自死を選択する時、不満は態度に漏れるが止める事は出来ない。
止める権利があると思えないから。

結局のところ自分は賛成派ってことになる。
しかし場合によっては自死を選択するなと思う。
でも止めない。